ヤマメにニジマスを産ませることに成功 東京海洋大学 | 日本の世界一

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2010年1月5日

ヤマメにニジマスを産ませることに成功 東京海洋大学

2007年9月、東京海洋大学の吉崎悟朗准教授らの研究グループは、ヤマメにニジマスの精子と卵を作らせて、ニジマスを産ませることに成功した。親と異なる種類の子供を産ませることに成功したのは、他の動物も含めて世界で初めて。

同グループは2004年に、ヤマメの雄にニジマスの精子を作らせることに成功したが、ニジマスの精子は全体の0.4%しか作られず、残り99.6%はヤマメの精子だった。また2006年にはヤマメの雌にニジマスの卵を産ませることにも成功した。

同グループはまず、染色体を通常より多く持つ3倍体ヤマメを代理親として使用した。3倍体の動物は、卵や精子の成熟が進まず、不妊となる。この3倍体ヤマメの稚魚の腹腔内に、ニジマスの精原細胞を含む精巣細胞を移植したところ、精原細胞はヤマメの生殖腺に向かって移動し、ヤマメの生殖腺に取り込まれた。その稚魚を継続飼育したところ、雄ヤマメの精巣内では正常な精子が、雌ヤマメの卵巣内では正常な卵が生産されていることを確認した。

更に得られた卵と精子を人工的に交配させ、産まれた稚魚は全てニジマスであることを確認した。産まれたニジマスは外観や孵化の時期、及びDNA解析で完全なニジマスであることが証明された。

この技術を応用して、数が減っているクロマグロをサバに産ませることなども可能になるということで、今後、資源保護などへの活用が期待される。