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2007年10月2日
1889年、北里柴三郎が破傷風菌の培養に成功。その後、血清を使った治療法を発見する。1894年には、香港でペスト菌を発見した。これらはすべて世界初である。
破傷風毒素は、世界最強の毒素の一つであり、筋肉を収縮したままにして運動障害をひきおこす。この障害をもたらす破傷風菌について、当時は、純粋培養は不可能であると考えられていた。北里柴三郎は、1886年1月よりドイツのベルリン大学でローベルト・コッホに師事し、丹念な観察により、破傷風菌はゼラチン培地の下深部に増殖し空気を嫌う菌であると考えた。そして、嫌気培養(空気を水素で置き換えた)を初めて考案することにより1889年破傷風菌のみの純粋培養に成功した。
さらに北里柴三郎は、微量の毒素(破傷風菌の液体培養液を濾過した無菌濾液由来)をマウスにくり返し注射すると致死量以上の毒素注射にもマウスが耐えるようになることを見い出し、血清中に毒素を無害化するものとして1890年に抗毒素免疫抗体を発見した。「免疫及び抗毒素」のテーマのもと、破傷風、ジフテリア等の病原体に対する抗血清を作製し、治療実験を動物で行って血清療法を確立した。
ペスト菌に感染するとその毒素によって、多くは1週間ぐらいで死亡する。死亡率は50から70パーセントとされる。死亡率が高く罹患すると皮膚が黒くなる事から黒死病と呼ばれ、恐れられていた。1894年、北里柴三郎は香港に流行したペストの調査に出張して、研究に着手して5日間でペスト菌を発見した。