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2007年12月21日
1953年「多変数関数論」分野の未解決問題3つをすべて解決。現代数学の試みである一変数複素関数を多次元化するために伴う本質的な困難を乗り越え、偉大な業績を残した。
重要な未解決問題であったハルトークの逆問題を約20年かけて解決。その過程で不定域イデアルという極めて重要な概念を考案。「岡の原理」も著名。
また日本の現状を憂い、文化と教育の本質に関わる問題について発言を続けている。
「種子を土にまけば生えるまでに時間が必要であるように・・・成熟の準備ができてからかなりの間をおかなければ立派に成熟することは出来ないのだと思う。だからもうやり方がなくなったからといってやめてはいけないので、意識の下層にかくれたものが徐々に成熟して表層に現れるのを待たなければならない。そうして表層に出てきた時はもう自然に問題は解決している」
「人の中心は情緒である。・・・数学とはどういうものかというと、自らの情緒を外に表現することによって作り出す学問芸術の一つであって、知性の文字板に、欧米人が数学と呼んでいる形式に表現するものである…本当は情緒の中心が実在し、それが身体全体の中心になっているのではないか。その場所はこめかみの奥の方で、大脳皮質から離れた頭のまん中にある。ここからなら両方の神経系統が支配できると考えられる。情緒の中心だけでなく、人そのものの中心がまさしくここにあるといってよいだろう。…自然の風景に恍惚としたときなどに意識に切れ目ができ、その間から成熟を待っていたものが顔を出す。・・・宗教によって境地が進んだ結果、物が非常に見やすくなった。だから宗教の修行が数学の発展に役立つのではないか・・・文化の型を西洋流と東洋流の二つに分ければ、西洋のは主にインスピレーションを中心にしており、東洋は情操が主になっている。孔子の「友あり遠方よりきたる、また楽しがらずや」などその典型だし、仏教も主体は情操だと思う。木にたとえるとインスピレーション型は花の咲く木で、情操型は大木に似ている。これが東洋的文化で、漱石でも西田幾多郎先生でも老年に至るほど境地が冴えていた」