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2007年10月14日
1966年5月 標高1,300メートルの場所で、世界一長寿の縄文杉が発見された。推定樹齢7,200年、樹高30m、幹の直径5m、根廻り43m。1993年、日本初の世界遺産に登録された屋久島は、縄文杉をはじめとする屋久杉でも有名な自然遺産の島である。
屋久島は、約1,400万年前にマグマが隆起して形成された花崗岩の島。周囲132km、面積504.88 km2。島の中央部に九州最高峰の宮之浦岳(1,935m)をはじめ、九州高峰の上位7位までの山々があり、「洋上のアルプス」とも呼ばれている。
屋久島は台風の多い地域で、強風で巨木が倒れて明るい場所ができると、そこから木々は育ち始める。この世代交代により、森は何度も再生してきた。
屋久島は「1カ月に35日雨が降る」と言われるほど雨が多い。年間の降水量は平地で、3,000mm~4,000mm、山中では1万mm。
通常の杉の樹齢は約300年と言われているが、屋久杉の樹齢は2000年、3000年もの。
長寿の杉になる理由は
1.年間の多雨に恵まれている。
2.通常の杉に比べて成長速度が遅い。
花崗岩に堆積した薄い土壌の上に根を張り、やせた土壌が、屋久杉の成長を遅らせて緻密な年輪を創り出している。年輪の幅が緻密になると材は硬くなり、そうなることで通常の杉の約6倍の樹脂が溜まる。
3.樹脂には防腐・抗菌・防虫効果があるために、腐敗菌や害虫を寄せ付けず、屋久杉は長い年月の間朽ちずに生き続けている。
通称、樹齢1,000年以上の杉を屋久杉といい、1,000年以下を小杉、植林の杉を地杉と区別している。屋久島には、世界一長寿の縄文杉をはじめ、樹齢1,000年以上の巨大杉が2,000本~6,000本あるといわれている。
ウィルソン株 : 米国のウィルソン博士によって世界に知らされ、名づけられた。
樹齢3,000年、根廻り32m、胸高直径4.39m。古株の中は空洞で、広さは10畳ほどある。天正5年(1586)、豊臣秀吉の命令により京都の方向寺建立の為に切ったとされている。
三代杉 : 3,500年前に一代目の杉が生えて約2,000年生きた。二代目はその倒木の上に偶然に発芽して、親木を肥やしとして約1,000年生きた。三代目は株から芽を出した一本の苗が成長して、現在500年経っている。輪廻転生を思い起こす樹として保護されている。
大王杉 : 樹齢3,000年、 根廻り43m、樹高24.7m、胸高直径3.53m、縄文杉が見つかるまで、巨樹として君臨していた。
弥生杉 : 推定樹齢3,000年、胸高周囲8.1m、樹高26m。標高710mの場所にある。
翁杉 : 樹齢2,000年。
夫婦杉 : 樹齢2,000年、手をつないだ姿をしているのでこの名前がついた。
紀元杉 : 樹齢2,000年、樹高19.5m、胸高直径2.58m。
屋久杉にも受難の時代があった。戦後復興に木材の需要が高まり、大量伐採が始まった。昭和35年(1960)からの10年間に約8割が姿を消したが、今では大切に保護されるようになり、遺伝子を保存する計画も始まっている。