年 | 名前 | 受賞 | 受賞理由 |
---|---|---|---|
2021 | 真鍋淑郎 (まなべ・しゅくろう) (米プリンストン大学上席研究員) |
物理学賞 | 気候の物理的モデリング、気候変動の定量化、地球温暖化の確実な予測。 |
年 | 名前 | 受賞 | 受賞理由 |
---|---|---|---|
2019 | 吉野彰 (よしの・あきら) (旭化成株式会社名誉フェロー) |
化学賞 | リチウムイオン二次電池の開発 |
2018 | 本庶佑 (ほんじょ・たすく) (京都大特別教授) |
生理学・医学賞 | 免疫チェックポイント阻害因子の発見とがん治療への応用。がんの免疫治療薬開発に道を開いた。 |
2017 | カズオ・イシグロ
(小説家) |
文学賞 | 感情に強く訴える小説群により、世界とつながっているという我々の幻想に潜む深淵を明るみに出したことに対して |
2016 | 大隅良典 (おおすみ・よしのり) (東京工業大栄誉教授) |
生理学・医学賞 | 細胞の「オートファジー(自食作用)」と呼ばれる仕組みを解明 |
2015 | 梶田隆章 (かじた・たかあき) (東京大宇宙線研究所長) |
物理学賞 | ニュートリノが質量を持つことを示すニュートリノ振動の発見 |
大村智 (おおむら・さとし) (北里大特別栄誉教授) |
医学生理学賞 | 寄生虫が引き起こす熱帯感染症の特効薬を開発 | |
2014 | 中村修二 (なかむら・しゅうじ) (米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授) |
物理学賞 | 高輝度で省電力の白色光源を可能にした青色発光ダイオード(LED)の発明 |
赤崎勇 (あかさき・いさむ) (名城大終身教授) |
|||
天野浩 (あまの・ひろし) (名古屋大教授) |
|||
2012 | 山中伸弥 (やまなか・しんや) (京都大教授) |
生理学・医学賞 | 様々な細胞に成長できる能力を持つiPS細胞(人工多能性幹細胞)の作製 |
2010 | 根岸英一 (ねぎし・えいいち) (米パデュー大特別教授) |
化学賞 | 有機化合物を簡単に合成できるクロスカップリング手法を開発 |
鈴木章 (すずき・あきら) (北大名誉教授) |
年 | 名前 | 受賞 | 受賞理由 |
---|---|---|---|
2008 | 小林誠 (こばやし・まこと) (高エネルギー加速器研究機構名誉教授) |
物理学賞 | クォークが自然界に少なくとも3世代以上あることを予言する「対称性の破れ」の起源の発見した(小林・益川理論とCP対称性の破れの起源の発見)。素粒子物理学への貢献。 |
益川敏英 (ますかわ・としひで) (京都大名誉教授) |
|||
南部陽一郎 (なんぶ・よういちろう) (米シカゴ大名誉教授) |
素粒子物理学と核物理学における「対称性の破れ」の発見 | ||
下村脩 (しもむら・おさむ) (ボストン大名誉教授) |
化学賞 | 緑色蛍光タンパク質 (GFP) の発見と生命科学への貢献。オワンクラゲから取りだしたタンパク質が紫外線で緑色に輝くことを発見した。 | |
2002 | 小柴昌俊 (こしば・まさとし) (東大名誉教授) |
物理学賞 | 素粒子のニュートリノの観測に成功。天体物理学、特に宇宙ニュートリノの検出に対するパイオニア的貢献 |
田中耕一 (たなか・こういち) (島津製作所研究員) |
化学賞 | 生体高分子の大きさや構造を調べる独自技術を開発した。(生体高分子の同定および構造解析のための手法の開発) | |
2001 | 野依良治 (のより・りょうじ) (名古屋大大学院教授) |
化学賞 | キラル触媒による「不斉(ふせい)反応」の研究。不斉合成の原理を発見し、有用物質合成に新たな道を開いた。 |
2000 | 白川英樹 (しらかわ・ひでき) (筑波大名誉教授) |
化学賞 | 導電性高分子の発見と発展。
(電気を伝えるプラスチックの開発) |
年 | 名前 | 受賞 | 受賞理由 |
---|---|---|---|
1994 | 大江健三郎 (おおえ・けんざぶろう) (作家) |
文学賞 | 原爆投下や障害のある子供との生活を文学に反映。『個人的な体験』『万延元年のフットボール』など、詩趣に富む表現力を持ち、現実と虚構が一体となった世界を創作して、読者の心に揺さぶりをかけるように現代人の苦境を浮き彫りにした功績に対して |
年 | 名前 | 受賞 | 受賞理由 |
---|---|---|---|
1987 | 利根川進 (とねがわ・すすむ) (米マサチューセッツ工科大教授) |
生理学・医学賞 | 多様な抗体を生成する遺伝的の仕組みを解明した。 |
1981 | 福井謙一 (ふくい・けんいち) (京都大教授) |
化学賞 | 化学反応の過程を電子の軌道を使って説明した理論を研究 |
年 | 名前 | 受賞 | 受賞理由 |
---|---|---|---|
1974 | 佐藤栄作 (さとう・えいさく) (元首相) |
平和賞 | 非核3原則に基づく外交政策 |
1973 | 江崎玲於奈 (えさき・れおな) (米IBM研究所研究員) |
物理学賞 | 半導体におけるトンネル効果の実験的発見 |
年 | 名前 | 受賞 | 受賞理由 |
---|---|---|---|
1968 | 川端康成 (かわばた・やすなり) (作家) |
文学賞 | 『伊豆の踊子』『雪国』など、日本人の心情の本質を描いた。非常に繊細な表現による叙述の卓越さに対して |
1965 | 朝永振一郎 (ともなが・しんいちろう) (東京教育大教授) |
物理学賞 | 量子電気力学分野での基礎的研究 |
年 | 名前 | 受賞 | 受賞理由 |
---|---|---|---|
1949 | 湯川秀樹 (ゆかわ・ひでき) (米コロンビア大客員教授) |
物理学賞 | 原子核の内部に働く「核力」の源が中間子にあることを予測。日本初のノーベル賞受賞者となった。
湯川さんは京都大学で量子力学を学び、1935年、原子核を構成する陽子と中性子の間に働く力の本質を説明する「中間子」という新概念を発表し、世界の物理学界で高い評価を得た。1949年5月に米国学士院外国会員に日本人で初めて選ばれるなど、海外の著名アカデミー会員に選ばれている。 湯川さんは平和運動の活動家の顔も持っていた。世界平和アピール七人委員会やパグウォッシュ会議の中心的存在となり、また、京大時代の同期生で同じノーベル物理学賞受賞者の朝永振一郎氏らと科学者京都会議を組織し、核兵器廃絶を訴え続けた。核時代に生きる科学者の責任を強く感じての行動だろう。 |