鉄よりも強く綿よりも軽い夢の材料を発見した飯島澄男 | 日本の世界一

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2009年10月1日

鉄よりも強く綿よりも軽い夢の材料を発見した飯島澄男

物理学者の飯島澄男は、鉄よりも強く綿よりも軽い”夢の材料”といわれる「カーボンナノチューブ」を発見した。ノーベル賞の有力候補と期待されている。
夢の材料といわれる「カーボンナノチューブ」は、鉄の15倍も硬く、綿よりも軽い物質。
今までの物質にない優れた特性を持つため、「夢の材料」として世界的に注目されている。

強くて丈夫なので、カーボンナノチューブを束ねて作った糸で自動車を吊り上げることもできる。
現在、人工衛星から地球へ垂らしたケーブルをつたって「宇宙エレベーター」を作ろうという研究が行なわれている。
今までは、軽くて強いケーブルの素材がみつからなかったため、宇宙エレベーターは夢物語と思われていた。しかし、カーボンナノチューブの発見によって、実現可能になった。

カーボンナノチューブは、このほかにも、「電気を伝えやすい」「熱を伝えやすい」「高熱に強い」「極めて細い」など多くの優れた特性を持っていて、21世紀の産業を支える重要な物質として期待されている。

カーボンナノチューブは1991年に、飯島澄男博士(NEC特別主席研究員、名城大学理工学部教授)によって発見された。直径0.5~10ナノメートルのチューブ状のかたちをした炭素(カーボン)の結晶に「カーボンナノチューブ」と命名したのも飯島博士だ。

2002年、飯島はカーボンナノチューブの発見などを評価され、アメリカのフランクリン協会から「ベンジャミンフランクリンメダル 物理学賞」を受賞した。

「ベンジャミンフランクリンメダル」は、世界の優れた科学者や技術者を称えるもので、1824年から、雷の放電実験で有名なベンジャミン・フランクリンの遺産を元に授与している賞だ。

この物理学賞は世界の物理学賞のなかでも特に権威が高い。過去の受賞者には、シュトーマー、ダニエル・ツイ、ウィリアム・フィリップス、ビィーマン、セルゲ・ハロッケ、ハーバー・ウォルターなど、「ノーベル物理学賞」受賞者も多い。

2007年9月には、ノーベル賞有力候補者を毎年決定するためのデータを持つアメリカの学術情報会社「トムソンサイエンティフィック」が、飯島と戸塚洋二・東京大学特別栄誉教授(ニュートリノ振動と質量を発見)を近い将来におけるノーベル賞候補者に選んでおり、飯島博士は「ノーベル賞に近い日本人」といわれている。