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2009年12月23日

世界初 脊椎動物の排卵酵素発見 高橋孝行ら

2005年6月、北大大学院理学研究科の高橋孝行教授らのグループが、メダカを使っての研究で、脊椎動物の排卵に作用する酵素を世界で初めて発見した。

排卵により卵母細胞が放出されるには、卵母細胞を覆っている被膜や袋を溶解しなければならず、それには何らかの酵素が関与していることは約90年も前から知られていたが、哺乳類では体外で卵母細胞を研究するのが困難だったため、これまでそれを見つけることはできなかった。

そこで、高橋は、脊椎動物の排卵は魚類からヒトに至るまでほぼ同じメカニズムで行われることに着目し、研究条件をコントロールしやすいニホンメダカを使って研究を行ない、「ゼラチナーゼA」、「MT1-MMP」、「MT2-MMP」という三つの酵素を発見するに至った。

この発見は、ヒトなど哺乳類の排卵酵素を解明する手がかりとなる。そして排卵障害による不妊原因の究明・治療さらには、家畜の繁殖、水産業における養殖技術などへの応用も期待されている。